エアバッグ式プロテクターの衝撃試験(JARI 2008)
加速度センサーの測定によるG値が小さいほど衝撃が緩和されていることになります。
数々のテストにより、hit-air装着時における衝撃の緩和を実証いたしました。
試験概要
記載のデータは、財団法人日本自動車研究所の検査者によって行われ作成された試験成績書からの数値になります。
二輪車乗員用であるエアバックジャケットの性能・効果を確認するため、衝突試験用の人体模型を用いた落下試験を行ない、試験はエアバッグプロテクター (通常hit-air作動時における平均的な圧力:40[kPa]により測定)を着用した場合と、着用しなかった場合の衝撃度を比較測定いたしました。
試験方法
試験は、ダミーの両手・両足を紐により所定の高さまで吊り上げ、電磁石を利用したリリース装置で落下台へ落とし、各加速度センサーで頭部・胸部の衝撃を測定する方法としました。
試験施設
財団法人 日本自動車研究所 (JARI)
財団法人 日本自動車研究所(JARI)は、1969年 4月、試験研究機関として発足。経済産業省・国土交 「通省・環境省・警察庁・他関連機関等、年間100件以
上/日本自動車工業会、自動車関連メーカ、自動車関 「連部品メーカ、自動車関連団体・自動車に関連しない 一般企業等、年間400件以上の技術相談、共同研究、 試験・研究の委託を行っている、世界的にも信頼され ている試験研究機関です。
背部への衝撃実験
AIRBAG SYSTEM B-TYPE
エアバッグシステムBタイプを内蔵したジャケットタイプGS3とベストタイプMV2で、同等の効果が見られ、同じエアバッグシステムを使う当社製品全般に同等の効果があることが実証されました。
hit-airを装着したダミー人形と非装着のダミー人形を背面から落下させる事により、胴体への加速度の違いを測定。
加速度の値をみると、「非装着」より「hit-air装着済み」の場合が、胴体への加速度が小さく、衝撃が小さい事が分かり、また、エアバッグにより頭部への揺れも緩和しています。
首部への衝撃実験
W-NECK AIRBAG SYSTEM
エアバッグシステム供給製品である首部用エアバッグの衝撃テスト。頭部への衝撃を大幅に軽減する事が実証されました。
既存のジャケットに首部用hit-airを装着したダミー人形と非装着のダミー人形を背面から落下させる事により、頭部への加速度の違いを測定。
加速度の値をみると、「非装着」より「首部用hit-air装着済み」の場合が、頭部への加速度が小さく、衝撃が小さい事が分かり、また、エアバッグが衝撃を緩和し、ヘルメットは衝突台に当っていません。
首部エアバッグシステム 供給ブランド
胸部への衝撃実験
CHEST PAD & AIRBAG SYSTEM E-TYPE
一体型胸部パッド2とエアバッグシステムBタイプ(当社製品全般)によって、胸部変位を大幅に軽減する事が実証されました
胸部パッド+エアバッグシステム装着のダミー人形と胸部バッドのみを装着したダミー人形を正面から落下させる事により、胸部変位の違いを測定。
胸部変位の値をみると、「胸部バッドのみ装着」より「胸部バッド+エアバッグシステム装着」の場合が、胸部変位が小さい事が分かります。
胸部の変位とは・・
外からの圧力や衝撃によって胸部が「へこむ(陥没)」大きさを胸部変位といいます。胸部変位によって胸部に位置する重要な臓器に大きなダメージを与える事があります。